蒼穹と漆黒の狭間

あの伝説の歌姫、片霧烈火様の神々しさを、現在讃えん

片霧烈火 名曲#001 why, or why not

why, or why not

作詞 interface 作曲・編曲 大嶋啓之

 

物悲しくも美しいイントロから始まるこの曲、紛れもなく名曲である

歌うのは、神の如き美声の持ち主、片霧烈火(女性)である。

この曲は、アニメ「ひぐらしのなく頃に」のED曲として起用されており、

歌詞がアニメの内容とリンクしている。

そもそも、「ひぐらしのなく頃に*1は同人ゲームとして人気を博した作品で、

その後、さまざまな媒体にメディアミックス展開されたものである。

曲を歌う片霧烈火もまた、同人界の歌姫としてその界隈では名を馳せており、

同人から始まった作品のアニメ化の主題歌を、同人出身の歌手がメジャーデビュー

曲として担当する、運命のような巡り合わせとなった。

全編英語詞で作中人物の心情を歌う

To get my happiness I had done everything,

but had done nothing to be blamed and accused of.

ゆっくり語りかけるようなAメロの歌詞、幸せになるために悪いことはせず、

努力を惜しまず頑張った。

I was a believer in life to be myself always,

Bメロ、常に自分らしく生きることで信じていた。

Give me a reason why not to adopt in this way,

サビ、なんでこれで幸せになれないの!

 

この訳は直訳ではなく、この歌の歌詞は、こういうことを言い表したいのでは

ないかという、自分なりの解釈である。

1番の歌詞は、おそらく「ひぐらしのなく頃に」の登場人物、竜宮レナの心情を

表したものだと思われる。

 

善良に生きていれば幸せになれる。

幼少時代、誰しもそう教えられてきたはずだ。

が、現実はそうではない。

他人に優しい良い人が、悲惨な事件に巻き込まれたり、自分勝手で迷惑な人間が、

幸運を手にしたりしている。

そんな理不尽への怒りは、超常的な存在(神さまなど)に訴えるしか、人間には

方法がない。

神のさじ加減でどうとでもなってしまう、人間の運命などちっぽけなものだ。

それでも人は皆、幸せになりたいと願う。

善良に生きることで、神さまから幸運を送られることを信じている。

だが、神は気まぐれである。

じゃあ、どうすれば良いのか?

どうすれば幸せな一生を手にできるのか?

 

Now what?  So what?  Don't you come interrupt me, oh please.

while I am interrupting myself.

だから何? それがどうしたというの? 私の幸せの邪魔をしないでよ!

 

1番はレナ、2番は梨花(「ひぐらしのなく頃に」の登場人物)Cメロ以降は、

レナと梨花の2人の、共通する心情を歌ったものだと思われる。

 

神が与える理不尽な運命になんて屈しないぞ。

私の幸せの邪魔をするなら神さまだって容赦しない。

自分の幸せは自分のやり方でつかんでみせる。

 

片霧烈火の麗しい歌声に乗って、レナや梨花の運命に立ち向かう力強い意思を

落とし込んだ歌詞が、同じく現実世界で理不尽な仕打ちを受け続け、打ちひし

がれる筆者にこのような解釈を連想させる。

 

why, or why not

  • 片霧烈火の歌声が美しい      20点
  • 歌詞が作中の人物の心情とリンク  18点
  • メロディが儚くも美しい      17点
  • 全編英語詩            15点
  • 同人ソフトと同人歌姫の競演    15点
  • 正拳突きで運命が決まる        3点

88点

*1:連続殺人、祟り、伝染病、児童虐待、精神病などてんこ盛りの怪奇ホラー。様々な伏線が張り巡らされるが、最後は正拳突きで全て解決する。