蒼穹と漆黒の狭間

あの伝説の歌姫、片霧烈火様の神々しさを、現在讃えん

片霧烈火 名曲#002 アルカディア・パレード

アルカディア・パレード

作詞 片霧烈火 作曲・編曲 藤田淳平

 

口笛が吹かれるイントロから、

常夏に惑わされ いざ行かんっ!

永遠に踊れアルカディア・パレード!

この出だしで始まる楽曲、アルカディア・パレード

紛れもなく名曲である

 

常夏・ヤシの実・青い海・赤道直下・熱帯雨林、などの作詞の中に

登場する単語から、熱帯気候のいずこかの地域をイメージして

歌われた曲のようである。

赤道直下で 今日も目指すわ 独裁三昧

そしてこの曲の主人公は、ある国の独裁者のようだ。

 

逆らうならおやつ抜きよッ? キラメキのマイ帝国 栄光あれv

しかし独裁者といっても、利権を貪り腐敗した国政を行い、国民を

虐げるような悪人ではなさそうだ。

ただ、わがままで自分勝手なお姫様が傍若無人に振舞っている、ある国を

描いた歌のようだ。

そう、逆らわなければおやつが支給される、臣民にとってありがたい

王女と国なのだ。

 

そして片霧烈火の、このフレーズの歌い方というか歌詞のくぎり方が、

とても素晴らしいので解説していこう。

「逆らうなら」のフレーズ、普通はこの一文でくぎるのが通常だろう。

ところが片霧烈火の歌い方は「さ~か~ら~(ここで区切る)う~

な~ら~」と、かなり特殊な歌詞のくぎり方をしているのだ。

約20年前、宇多田ヒカルがすい星のごとく音楽シーンに現れたとき、

ある著名な音楽評論家が、宇多田ヒカルの稀有な才能のひとつに

凡人では発想できない歌詞のくぎり方を挙げて力説していた。

聞いているか? あのときの音楽評論家。

宇多田ヒカルに、負けずとも劣らない歌詞のくぎり方をしている

逸材がここにいるのだ…。

 

姫はイ・ツ・モご所望ッ! 金よ! ご飯よ!

この文章を書く際、初めてこの歌の歌詞カードに目を通したのだが、

今までご所望の部分をコショウを、って歌っていると思っていた。

コショウが貴重だった中世の時代の姫で、コショウが好物の設定

だとてっきり思い込んでいたよ…。

 

歯向かうなら草むしりよッ? トキメキのマイ帝国 繁栄あれv

帝国の独裁者に一臣民が歯向かえば、通例なら軽く済んでも銃殺刑

免れないだろう。

ところが国家転覆を企てた輩にも、草むしりで許す王女の慈悲深さで

ある。

この王女の臣民に対する姿勢が、帝国の栄光と繁栄の理由であろう。

その代償に臣民は、姫に絶対服従を誓わなければならないのだ。

ひざまずけ下僕たちッ! 陽が沈んでも!

 

やりたい放題できる、この帝国はまさに姫にとって理想郷。

唯我独尊に 傍若無人 何がいけないの?

全てが叶えられる だってワタシだもんっ☆

姫からみて、この世のすべてが思うがままに動く根拠、それは

自分自身がそういう存在だから。

この世があって私が存在するのではない、私があるからこの世が

存在するのだ。

姫のこの世を謳歌する舞いは永遠に終わらない。

永遠に続くアルカディア・パレード!

 

アルカディア・パレード

  • 片霧烈火の歌声が美しい      20点
  • 歌詞のくぎり方が秀逸       17点
  • 宇多田ヒカルと双璧        14点
  • 一日中ひざまずけ         10点
  • だってワタシだもんっ       15点
  • コショウではない          -5点

71点